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生活騒音の調査

どのような生活音や周辺音(環境音)を騒音と感じているのかを調査したデータがあります。ただし、生活騒音が法規制の対象でなく必要性がないためなのか、公な調査結果は多くありません。

環境省のデータは古く、「物売り等のスピーカー音」が目立ちますが、現在は移動販売車・廃品回収車の拡声器(スピーカー)の使用には多くの都道府県に公害条例による規制があるので、最近のデータには出てきません。といっても、自治体によっては対応が甘く依然として問題となっている場合もあります。

昔と比較して建物自体の防音性は向上しているはずですが、依然として「(上下階の)足音や物音」や「住宅設備機器や生活家電の音」といった基本的な生活騒音に変化はありません。

非常に古いデータですが、環境庁(現環境省)が昭和55年に実施した「生活騒音住民意識調査」内の、近所からの気になる音の種類を示しています。対象は住宅の種類や居住場所の差異が考慮された1,600戸、有効回答は1,311戸です。

大阪府民を対象にした、どのような生活騒音が迷惑と感じるかを調査した結果です。調査対象は、満20才以上の府民1,312人です。

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平成20年度から平成24年度までに、横浜市によせられた苦情や相談で、発生源が生活騒音に分類されたものの結果です。625件の生活騒音の発生源内訳を示します。

横浜市 - 生活騒音の発生源内訳(平成20年度から平成24年度)

低周波音による騒音

昔に比べれば住宅設備機器や生活家電の騒音は静音化技術の進歩により低騒音化されているようですが、新たに低周波音による騒音が発生しています。文字にすると「ブーン」という低く振動しているような音が続く感じでしょうか。固有名は出しませんが、いわゆるエコ給湯器による問題がテレビ等で取り上げられています。

エコ給湯器や風力発電で低周波音という言葉が広く知られるようになりました。ただ、低周波音による騒音といえば、以前からエアコンの室外機も問題になっています。残念なことに、隣家の室外機も低周波音を発生しており、部屋全体が微振動しているような感じになります。耳栓をしても頭の中に響く感じがしてストレスになります。