スポンサーリンク
耳せんの種類は主にフォームタイプ、フランジタイプ、バンドタイプの3種類です。フォームタイプとフランジタイプには紛失を防ぐためにプラグ同士を紐で結んでいる製品もあります。
いわゆるウレタンフォーム(発泡ウレタン)製の使い捨てタイプです。使い捨てタイプとなっていますが、よほど不衛生な管理でなければしばらくは使えます。しかし、このタイプは水分に弱いため、耳の中が乾燥タイプ(乾型)か、湿ったタイプ(湿型)かで耐久性が大きくかわります。メーカーは洗わないようにと説明していますが、よく乾かせば大丈夫といったユーザの意見もあります。個人的には使用後、もし湿っているようであればティッシュで挟み水分を取ってから乾かすと長持ちするような感じがしています。
繰り返して使用するうちに確実に防音性が落ちていることを感じます。そう感じた時や装着時に丸める(縮める)ことができなくなったら劇的に防音性がなくなるので交換時期です(フォームタイプの装着方法)。ただ、防音性能が落ちてもそれで十分であれば衛生的に気をつけつつ使い続けてもいいかもしれません。個人的には弾力性がなくなったけど綺麗なものはケースに保管しておき、ちょっとした時に使っています。
フォームタイプには丸めずに装着可能なノーロールフォームといったものがあります。例えばHOWARD LEIGHTのMatrixがノーロールタイプです。
再利用可能なタイプです。ほとんどが円すい形をしていて、挿入時に耳せんを潰す作業が不要です。
材質はゴム(熱可塑性エラストマー)やシリコンで、数枚のフランジ(つばのような形状)がついています。フォームタイプのように丸める手間は不要ですが、防音性能はフォームタイプに劣ります。特に水泳用のものは水の侵入を防ぐことが目的なので、防音性は期待できません。
劣化しにくい素材なので、汚れたら洗って再利用することができます。フランジの形が変形して防音性が落ちたと感じた時が交換時期です。ほとんどのタイプにグリップと呼ばれる軸(つまみ)が付いているので取り付け・取り外しが簡単です。フォームタイプと比較してヒモが付いている製品が多く、首にかけておけば紛失を防げます。
フランジタイプに限ったことではありませんが、外すときはゆっくりねじるように動かしながら外す必要があります。しっかりと装着されていると軽い真空状態になるため、急に外すと鼓膜を痛める可能性があります。この点を考慮すると頻繁に着けたり外したりする環境では使いにくかもしれません。
一般的ではありませんが、聴診器のような形をしたタイプです。左右2本のアームの圧力で耳をふさぎます。メリットとしては耳せん部分を触らなくてすむため、他のタイプと比べると清潔に保てることと、取り付けが簡単なため頻繁に取り付けと取り外しを繰り返すような環境での使い勝手に優れます。
デメリットとしては、側圧で固定するため、バンドの締めつけ感が気になるところですが、最近のものは装着圧力を軽減する工夫がされるなど装着感の向上が図られています。
製品によりますが、3つのタイプの中で最も遮音性が低くなります。容易な装着方法とのトレードオフと考えると環境によっては他のタイプにはないメリットとなります。
スポンサーリンク
他にも特殊なものを含めいろいろなタイプの耳せんがあります。これらは別のページで簡単に紹介しています。
スポンサーリンク